カムチャツカでシベルチ火山は活動を活性化した

14.08.2021 05:38:25 (GMT+12)

カムチャツカでシベルチ火山は活動を活性化した
長い間、沈静状態にあったカムチャツカのシベルチ火山は活動を活性化した。それについてロシア連邦科学アカデミーの極東支部の火山学・地震学研究所所属のクリュチェフスコイ火山観測所のユーリー・ディメンチューク研究員が明らかにした。

「シベルチ火山が活動を急速に活性化したのは2021年7月29日、アラスカ半島で起きた地震(マグニチュード8.2)の後。今年の初めから火口で形成し始めた溶岩ドームは破壊して、その代わりにマグマ物質が搾り出されている。火山灰が噴出して、斜面に赤熱した溶岩が流れている」とユーリー・ディメンチューク氏は述べた。

ユーリー・ディメンチューク氏によると、シベルチ火山の20年以上の観測をまとめると、火山の状況がそのまま続くと、溶岩ドームは破壊して噴煙は12000メートルの高さに噴出する確立が高い。

クリュチェフスコイ火山観測所は24時間の体制で火山活動のモニタリング観測を実施している。

シベールチ火山はカムチャツカの一番大きな火山の一つである。火山体は古シベールチ火山、古カルデラと新シベルチ活火山という三つの主要な部分からなっている。新シベルチ活火山の溶岩ドームの高さは2500メートル。シベルチ火山はクリール・カムチャツカ島弧とアリューシャン島弧が重なっている場所にあり、クリュチー町から50キロ、ペトロパブロフスク・カムチャツキー市から450キロ離れた場所にある。年齢は6万―7万年とされる。